幽霊人命救助隊 [小説(ミステリー以外)]
まとめ書き 第3弾。
高野和明の『幽霊人命救助隊』を読みました。
高野和明は、たぶん初めて読むんだけど、
これはだいぶおもしろかったです。
SFちっくな設定、
泣けるし笑えるし、悩みもさせる、そのストーリー性、
最後まで一気に駆け抜ける、そのスピード。
小説っていうより、
むしろ、映画やアニメな感じ。
とくにおもしろいなぁと思ったのは、
救助隊の4人が4人、
みんな世代が違うこと。
あたしは82年生まれなので、
記憶にあるのはほとんどが90年代以降。
それ以前のことは、知識としては知っていても、全然実感が湧かないし、
当時の人がどんなことを考えていたのかなんて、データでしか知り得ない。
だから、
死んだ時代の記憶のまま、現代に落とされた救助隊たちの言葉は、
それぞれの時代と今の時代とのズレが露骨に現れてて、
けっこうおもしろい。
世代が違う4人の、それぞれの感覚のズレもおもしろい。
そして、「自殺」というテーマをとおして、
「今」っていう時代もしっかり描かれてるなぁって思います。
こーゆーのが社会学のテキストだったらいいのに
(なんて言ってみたり)。
久々に、ミステリー以外でのオススメ小説☆
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