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ライトノベル「超」入門 [その他]

ジャンルは明らかに「専門書」ではないけど、
こーゆー本、ジャンルとして想定していなかったので、とりあえず…。

新城カズマの『ライトノベル「超」入門』を読みました。

ライトノベル「超」入門    ソフトバンク新書というのも、
西尾維新の『クビキリサイクル』を読んでたときに、
友だちに「10年ぶりくらいでライトノベルを買った」と言ったら、
「てか、ライトノベルって何?」と聞かれ、
一応、「マンガとかアニメみたいな絵が表紙の小説?」と答えたものの、
そういえば、ライトノベルの定義って何?! …と思って。
ここ2〜3ヶ月、ずっと気になっていたのです。

で、読んだ結果。
…よくわかんない。
というか、はっきりとした定義がないことがわかりました。
無定義概念というか、
「みんながライトノベルと呼んでいるもの」、くらいでいいのじゃないかと…。
たぶん。

で、これもよくわからないけれど、
西尾維新の作品をライトノベルと言い切っちゃうのはまずいらしい(p.190参照)。
てか、その190ページ!
戯言シリーズを読んでいて元ネタのわからないもの多いなぁ〜と思っていたら、
『ジョジョの奇妙な冒険』が元ネタだったんだ〜…。
あたし、マンガは大好きなのですが、
『ジョジョ』は絵が好きじゃなくて読んでなかったのです。
惜しいことした。
元のネタのわからないギャグほどつまんないものはない。

その他、本の中身については…
うん、入門書って感じ。

ライトノベルという名前の付けられるまでの過程とか、
マンガ絵からセル画への切り替わりの理由とか、
(あたしにとっての)新情報がたくさんあっておもしろかった。
キャラ論は、笠井潔の『探偵小説と記号的人物』を読んで以来、
少し気になっているフィールドなので、読めて満足。
それから、ドストエフスキーとか紫式部の小説とライトノベルの類似とかは、
しっくりこないものの(←これはあたしがドストエフスキーとかを読んだことがないせい)、
おもしろかった。
ドストエフスキーなんか、真面目そうな印象しかないのに、
読む人が読めばそうも解釈できるのかって。
それに、『カラマーゾフ』は一度読んでおかなきゃなぁと思っていたので
(なぜだか国内外問わず、専門書や論文の中で、引用されたり例として出されたりしやすい)、
ちょっと取っつきやすくなったかも。

というわけで、この本、2時間以内に読めて手軽だし、
ホントの入門書としてはいいかも、です。
で、それを踏まえて、あえて注文をつけるなら、
出てくる全ての本に出版年、シリーズなら何年から何年までとか、テレビ放映された年とか、
そういう情報がほしかったかも。
わかりやすいし、使い勝手がよい。

お役立ち感たっぷりなのは、最後の年表。
これを見ておもったのだけど、
あたしがライトノベルを買っていたのは、やっぱり96年くらいまでらしいです。
95年出版の、本沢みなみ『東京ANGEL』の途中くらいまでは読んでる。
で、96年の、乙一『夏と花火と私の死体』は出版してすぐ買って、まだ持ってる。
そして97年以降は、名前は知ってても、読んだことないものばっかり
(2001年の、乙一『失踪HOLIDAY』は例外)。
あ、マンガになったのを読んだのはたくさんあったけど
(最近気に入っているのはマンガ版『今日からマのつく自由業』。あのノリが懐かしい)。

というわけで、ホントにライトノベルっぽいの読んだの10年ぶりなんだなぁとしみじみ…。

で、10年たった今、
最近、(前述したとーり)キャラ論に興味があったり、
やおい論とかもおもしろかったりするので
(これはセクシュアリティ研究とかジェンダー研究の一分野)、
ライトノベルとか、そういう若い人向けの(?)本をもっかい読み始めてもいいかなぁ
なんて思ったり。
とりあえず、最近のライトノベルはよくわかんないから、『ブギーポップ』から?


タグ:ラノベ
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