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腑抜けども悲しみの愛を見せろ [小説(ミステリー以外)]

本日3冊目の感想文。
本谷有希子の『腑抜けども悲しみの愛を見せろ』を読みました。

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ2年くらい前?に単行本で出たときから、
かなり興味がありつつ、
「でも、単行本は高いしなぁ」と
買うのを我慢してた本。

やっと文庫になったので、早速買ってみました。

で、感想。
うん、ストーリーとしては単純なんだけど、
心理描写がかなりイイです。
なんか、イイ感じにドロドロしてる。

お姉ちゃんの勘違いぶりも、
妹の、お姉ちゃんに対する執着ぶりも、
お兄ちゃんの優柔不断っぷりも、
義姉のふつう(?)っぷりも。
みんな、イイ感じに「壊れてるなぁ」って。

すぐに映画になるらしいですが、
これはできれば、舞台で見たかったかも。
舞台の方が、なんか迫力ありそう。

ただ、本に関して、ひとつだけ言うなら、
途中の太字がちょっとうざい。

あたしは、
小説のすごいところって、
単純な文字の羅列だけで、さまざまなことを伝えてしまうところだと思っていて、
「すごい小説」っていうのも、そういうことができている小説だと思っています。

というわけで、
行間の調整や、文頭の位置の調整くらいならまだしも、
フォントの変換や顔文字の挿入によって情感を伝える文章っていうのは…微妙。
むしろ、情報を縮減してしまう気がします。
てか、まず、読みにくいし。
ページめくった瞬間に(まだそこまでたどり着いていないのに)目に入っちゃうし。

…。
でも、どうだろ?
あたしの考えが古いのかなぁ?


タグ:家族 映画化
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