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ウルチモ・トルッコ [小説(本格ミステリー)]

深水黎一郎の『ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!』を読みました。

ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ !なんだか、西尾維新を買い始めて以来、
「文庫以外では小説は買わない」決まりが破られつつあります。
というか、これでジャスト20冊目。

さて、で、『ウルチモ・トルッコ』。
タイトルは、日本語訳だと「最後のトリック」…らしい
で、そのタイトルのとおり、
読者を犯人に仕立て上げるという、
本格ミステリーにおける「最後のトリック」を目指した(?)もの。

トリックは…微妙?
確かに、他にすでにある「読者が犯人」ものとは趣は違うし、
「読者全員にそう思わせられる」という点では、
まぁ理屈上そうかなって感じだけど、
まず前提に納得いかないからなぁ…。

てか、ただでさえ
小説はみんなフィクションだと知ってて読んでいるのに、
手法にまで現実味がないと、(100歩譲って)理屈の上ではあたしが犯人だとしても、
「マジで?! あたし犯人?!」的な、驚きも感慨もなくって…。
微妙です。

どちらかと言えば、
この前読んだ、渡辺浩弐の『iKILL』の続編(?)、
「iKILL 2.0」の方がまだ、巻き込まれ感たっぷりな。
「あたし、共犯じゃん!」みたいな。
トリックではないけどね。

というわけで、
「最後のトリック」が納得的になるためには、
リアルさが大事。
きっと。

…と言いつつ、でも、
「iKILL 2.0」みたいなことは、本では無理だろうしなぁ。
結局、「最後のトリック」は、「最後のトリック」のままで。


タグ:探偵小説
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