腕貫探偵 [小説(本格ミステリー)]
西澤保彦の『市民サーヴィス課出張所事件簿 腕貫探偵』を読みました。
短編7つ。
どれも、市役所の、
「一般苦情係」っていう変な係の人が、
市民の相談(?)を聞いて、
そのトラブルの謎を解決する、という話。
でも、最初の3編は、
市役所職員が解決する…というよりは、
市役所職員の与えたヒントをもとに、
相談した本人が解決する、っていう感じです。
なんか、『完全無欠の名探偵』を思い出します。
懐かしいvvv
ストーリー的には、
最初の「腕貫探偵登場」と、
6編目「スクランブル・カンパニィ」が面白かったかな。
正統派・本格推理小説、って感じ。
(正統派が何かはよくわかんないけど、あたしのイメージとして)
他のも、推理小説としては面白いんだけど、
ストーリーが、あんまり好きくない…かも。
なんか、いろんな人の心理描写が、単純すぎる感じで。
というか、
今回の本は、全体的に、他の西澤保彦作品に比べると、
ドロドロした感じが少なめで、
なんだかすごい物足りない気がします。
ん〜…というわけで、
今回のは「まぁまぁ」な感じで。
でも、
この市役所職員はイイ味出してたから、
シリーズ化してほしいかも。
(あ、でも、これ以上シリーズ増えたら大変だ。
あたし的には、タック&タカチ・シリーズの続編も書いてほしいし)
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