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どきどきフェノメノン [小説(ミステリー以外)]

約1ヶ月ぶりのブログです。

森博嗣の『どきどきフェノメノン』を読みました。

どきどきフェノメノン    A phenomenon among students (角川文庫 (も20-1))角川文庫/2008.04/¥590。

もう、最悪だ…。
「反吐が出る」って、こういうときに使う言葉?
腹立たしさ通り越して、ちょっと泣きたくなる。

本の中であれば差別は許されるのか?


どこの話をしてるのかというと、pp.309〜311あたり。
武蔵坊と諸星の関係を聞いたときの、主人公の反応についての描写、全般。

たとえば
「このときの諸星勝徳の仕草、そして表情こそ、窪居佳那の目に焼きつき、
 その後半年以上にわたって、ことあるごとに彼女の脳裏を掠め、彼女を苦しめた元凶」(p.310)
というフレーズ。

たとえば
「武蔵坊も武蔵坊である。諸星の生々しい視線を受け止め、……
 全然悪気などなくて、後ろめたさもなくて、ごくごく普通のことのように、
 まるで大人ならばこれくらいの嗜みは当然であるかのごとく、優しい顔つきなのである」(p.311)
というフレーズ。

ホモセクシュアルに対する完全な否定と、激しい拒絶。
そして、それどころか、まるで犯罪者をみるような目
(そうでなければ、「悪気」や「後ろめたさ」を要求する必要はない)。

……あぁ〜、もうっ!! って感じです。

いつの時代だよっ?!
ヘテロはヘテロであるだけで、そんなに偉いのかっ?!
基本的人権の尊重っていう観念はないのかっ?!

ゲイやビアンや、バイセクシュアルが、
この本を読んで傷つくかもしれないということを、なぜ考えない?

この本を読んだ人たちにとって、この本のこのフレーズが
「その後半年以上にわたって、ことあるごとに脳裏を掠め、苦しめる元凶」
になるかもしれないということを、なぜ考えない?

あぁ〜……、もう…、
マジで勘弁してほしい。

世の中は、不当な差別で溢れてすぎていて、ホント、イヤんなる。。。
タグ:恋愛小説
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