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インディゴの夜 [小説(ミステリー以外)]

加藤実秋の『インディゴの夜』を読みました。


indigo.jpg
※ 画像は無理矢理入れたので、Amazonとはリンクしてません

インディゴの夜 (創元推理文庫 M か 5-1)
創元推理文庫/2008.03/¥680。

またしてもジャケ買いです。

というか、あたし、
ワカマツカオリのファンなんです☆
Loftに行くたび、ポストカード買ってきて、
ケータイの待ち受けにも設定しているくらいに。

この本も、ワカマツカオリのHP上で知りました。

さて、で、本の中身の話。


探偵小説ではあるけど、推理小説ではない短編が4つ。

帯にある「ホスト探偵団」という言葉どおり、
ホストクラブ「Indigo」に出入りする人びとが何かの事件に巻き込まれて、
それをホストクラブのオーナーと、そこで働いている男の子たちが解決する、的な。
少年探偵団みたいなノリのお話。

ミステリーとしては微妙だけれど、
どたばたコメディ(?)としては、まぁまぁ。
良くもなく、悪くもなく。。。
(あたし、ホストにもクラブにも興味ないからなぁ…)

1つだけ難を言うなら
(というか、再版するときにはぜひ訂正してほしいのだけど)、
p.72の「トランスジェンダー、別名性同一性障害」というセリフ。

それは間違い。
性同一性障害は、トランスジェンダーの別名ではないです。
そもそも、区別の軸が違う。

詳しいことは、数多くの解説書が出てるので、それを参照してもらえばよいのですが、
大雑把に言えば、
「トランスジェンダー」であるかどうかは、本人の認識次第で、
「性同一性障害」であるかどうかは、精神科医(=他者)の判断次第、
という違いがあります。

つまり、
あたしが自分の性別をどのように捉えているか、と、
あたしには治療が必要(だと他の人たちが思う)かどうか、の違い。

この違いを無視してしまうと、
トランスジェンダー「なのに」性別適合手術を望んでいない人たちや
トランスジェンダー「なのに」ホルモン治療もしない人たちなどに対し、
不必要な圧力をかけることになる
(「トランスジェンダーなのに、なんで手術しないの?
  手術しないなら、トランスジェンダーじゃないんじゃない?」的な)、
…気がしています。

それはとてもイヤです。

なので、本のように多くの人の目に触れるものの中では特に、
できる限り、正確な情報を載せてほしいし、
できる限り、差別や偏見を助長するような文章は避けてほしいなぁと。。。



なんだか、
昨日から、セクシュアル・マイノリティの話続きで、
ブログの趣旨がすっかり変わってる気がします(笑)。

でもなぁ…
読んじゃったからにはスルーできないし、仕方ない。


次回は、できる限り、穏やかに感想を述べることのできる本を…。


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