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好き好き大好き超愛してる。 [小説(ミステリー以外)]

舞城王太郎の『好き好き大好き超愛してる。』を読みました。

好き好き大好き超愛してる。 (講談社文庫 ま 49-6)講談社文庫/2008.06/¥495。

待ちに待った文庫化です。
ピンクの表紙が超かわいい☆
半透明の帯も、さわさわしてて、ステキです。




内容は…
あたし、愛とかそーゆー話、向いてないからなぁ。

わかるような、わかんないような。
でもやっぱ、わかんないような。

愛というものは、ぶっちゃけ、マジカル・ワードです。
よくわかんない感情の起伏には、とりあえずそう言っとけばいいだろう、的な。
当人が「これは愛だ」と言ったら、他人は「そうなんだ」と思うしかない、的な。
マジカル・ワード。

だから、あたしには、「愛」というものが何なのか、いまいちよくわかりません。
そして同時に、たぶん、世の中の多くの人は、
「愛」という言葉が何を指すのか、実はよくわかんないまま使ってると思う。

や、「健全っぽい愛」については、ある程度共有できると思うけど。
ただ、世の中には「歪んだ愛」というものも、いろいろなところで紹介されていて、
その形態(様態?)は、非常に多様です。
そういうことを考えると、結局のところ誰にも、
「愛」それ自体が何を指しているのかは、よくわかんないのではないか、と思うわけです。


舞城のこの本も、
いつもどおり、なんとなくおもしろかったものの、
やっぱ、「愛」って何なのか、よくわかんないなぁ、と。


ただ、ひとつ気に入ったのは、
最後のページにある、
「パスカルは言った。
 愛し過ぎていないなら、充分に愛していないのだ」という一文。

これには、納得。
「そっかぁ、なるほどなぁ」と思う。

つまりは、
愛って何なのかよくわかんないとか、
愛の定義や、愛という言葉の意味の確定範囲がよくわかんないとか、
こうやっていろいろ言っているうちは、
ダメなんです。

そんなくだらない(?)ことを、冷静に考えているうちは、
たぶん、全然「愛し過ぎていない」。

「結婚は勢いだ」ということはよく言われるけれど、
「この気持ち」を「愛」だと思えるかどうかも、「勢い」なんだな、きっと。


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