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アキハバラ@DEEP [小説(ミステリー以外)]

石田衣良の『アキハバラ@DEEP』を読みました。
ふだんは文庫になっていない本は読まないのだけど(高いし、重いし、場所とるし)、
9月から映画が上映されるらしいので、
見に行くかどうか、読んでから決めようと思って。

アキハバラ@DEEP結論から言うと、
おそらく見に行かないと思います。
石田衣良の本だから、
きっと現実をリアルに描いているのだろうと思っていたら、
今回は趣向が違ったみたい。
あたしはファンタジーは好きではないのです。
それから、差別主義も。

それにしても、
コンピュータが心をもつ、意識をもつ、
あるいは自ら思考し、会話ができるようになる、ということは、
どうしてこんなにも長い間、物語のテーマとなりえているのかしら。
手塚治虫もいろいろなマンガで
心をもつコンピュータ(鉄腕アトムのようなロボットも含む)を描いているし、
他にも今までたくさんの小説家や漫画家が描いてる。

あたしは、
コンピュータはただのツールにすぎない、と思っているので、
コンピュータに意識を、ましてや人格を植え付けるだなんて、
ありえない。

だって、
コンピュータが人格をもったとしたら
(『アキハバラ@DEEP』で描かれているような人格をもっていたとしたら)、
常にユーザーの思い通りに動かすことは無理だろうし、
感情があれば計算が狂うことだってあるだろうし。
それでは作業効率が悪すぎる。
その上、リアルの人間関係さえ鬱陶しくなるときがあるのに
コンピュータとまで「コミュニケーション」しなきゃいけないなんて、うんざり。

だから、あたしにとって、コンピュータが意識をもつっていうのは、
なんの魅力もないのだけれど(それどころかむしろイヤなのだけれど)、
きっと近い将来そうなると考えている人々、あるいは
そうなってほしいと考えている人々がいるんだと思います。
でなければ、
それがテーマ化している本があれだけ供給されているはずがない!

心をもったコンピュータ(もしくはロボット)を作りたいと思う人たち、
あるいは、あればいいなと思う人たち、
そういう人たちはそこに何を求めているんだろう…。


タグ:青春小説 SF
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