ロッキン・ホース・バレリーナ [小説(ミステリー以外)]
さて、さっき書いた『包帯クラブ』の感想は微妙だったので、
おもしろかった本の話をしようと思います。
大槻ケンヂの『ロッキン・ホース・バレリーナ』。
裏表紙のあらすじと同様、本文も、
「18歳で夏でバカだった。」って始まるんだけど、
なんかもう、それだけでおもしろげです。
「18歳」「夏」「バカ」って、どの言葉も、
可能性?みたいな言葉な気がする。
どの言葉も、これから何かが起こりそうな感じするもん。
これからどんどん、おもしろいことが起きそうな予感。
そして、実際はそんなこと全然ないんだけれど、
そんな一文を読むと、
あたしの18歳の夏も、なんだかそんなだった気がしてきます
(繰り返しになりますが、実際は全然そんなことなかったです。
18歳の夏は…、たしか毎日、学校で夏期講習受けてた気がする…)。
なんていうか、全体的に、少年マンガのノリ。
こういうのを読むと、男の子っていいなぁと思います。
バカで、一生懸命で、青春を存分に楽しんで、生き方自体がもうロック。
かっこいいなぁと思う反面、
ちょっと悔しい感じもします。
それから、
大槻ケンヂの本って、今回初めて読んだんだけど、
なんか、この人はすげーなぁ、と。。。
なんていうか、もうホントに、素で、バカだと思う。
年齢的には十分、イイ大人なのに。
でも、そーゆー感じがすごい好きです。
しょーもない大人だなぁと思うけど、
無理して大人ぶったり、無理して若くあろうとしたりしてないっぽいところ、
ごく自然にあるって感じがすごく好きです。
でも、これもやっぱり繰り返しになりますが、
自然体であんな文章書いてるなら、
大槻ケンヂはやっぱり、十代の男の子たちと同じくらい、素でバカなんだと思う。
でも、なんだか人生、ヤなことがあっても、なんだかんだで楽しそうだし、
そーゆーとこが魅力的だなぁと思ったり。
できるなら、そーゆー、バカっぽいけどかっこいい大人になりたいなぁ、なんて。
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