そーいえば [専門書]
専門書はけっこう読んでましたw
というわけなので、ついでだから(クリスマスは友だちがデートなので暇なのですw)、
読んで面白かった、一般向けの専門書(?)をちょろっと紹介しようかと思います。
ラインナップは以下のとおり。
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石川大我 『ボクの彼氏はどこにいる?』
加藤秀一 『知らないと恥ずかしいジェンダー入門』
渋谷知美 『平成オトコ塾』
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性同一性障害 [専門書]
14歳からの社会学 [専門書]
忘れてたというか、そもそも本もあまり読んでないというか。
あるいは、読んだ本が手元にないというか。
でもあんまりブログを放置しておくのもなぁ…というわけで、
とりあえず手元にある本の感想です。
まず、1冊目。
宮台真司の『14歳からの社会学 これからの社会を生きる君に』。
世界文化社/2008.11/¥1,300。
最近買いました。
…で、
出版2ヶ月で第4刷って!
すげーーー。。。
宮台だからなのか、
やわらかそうなタイトルだからなのか…。
さて、んで、感想は…
他の社会学の入門書に比べるとかなり異色。
発情装置 [専門書]
上野千鶴子の『発情装置—エロスのシナリオ』(1998/筑摩書房)を読みました。
なんだか扇情的(?)なタイトルですが、
立派な学術書です。
「発情とは、自然的な行為ではなく、文化的な行為である」(p.272)と明言したうえで、
発情をうながすもの(=発情装置)のからくりについて論じた一冊。
テーマとされるのは、
買春/売春、セックス・ワーク、ポルノグラフィー、アートにおける裸体、美少年マンガ、
セクシュアルな関係/親子関係、恋愛、性交、ホモセクシュアル/ヘテロセクシュアル…
など、非常に広範。
そうしたそれぞれのテーマについての上野千鶴子の考察は、
「この人は、とことんフェミニストなんだなぁ」と感じさせる。
あたしとしては、共感できる部分が多く、非常におもしろかったです。
結婚の社会学 [専門書]
山田昌弘の『結婚の社会学—未婚化・晩婚化はつづくのか』(1996/丸善ライブラリー)を読みました。
これは小説と違ってネタバレもないので、簡単に概要を…。
本書では、結婚希望者が減っているわけではない、にもかかわらず、
結婚年齢が上昇し、独身者が増え続けているのはなぜか、という疑問を出発点としています。
で、統計資料を交えた考察の結果、山田昌弘は、
1.経済の低成長を直接の原因とする「女子上昇婚」の機会の減少
2.男女交際の活発化を直接の原因とする「恋愛結婚システム」の変化
という2つに、現在の日本の結婚難の原因を求めます(p.158)。
そして「結婚したくても『できない』人が、一定の割合で生じることは、
現在のシステムを前提とする限り、不可避」(p.160)であるとしたうえで、
今後も結婚難は「徐々に進行する」(p.166)と予測しています。
以上が大雑把な概要です。
詳しくは、『結婚の社会学』、
あるいは、山田昌弘の他の本(『近代家族のゆくえ』や『家族のリストラクチュアリング』など)にも似たようなことが書いてあるので、
そちらをどーぞ。